フリーター、イギリスへ行く

イギリス/大学院留学/LSE/Social Policy

アニメおたくになりたいよ

試験、終わった。
いっぱい覚えて、いっぱい書いた。
がんばった。ちよわかまるです。

友だちの一人が「大金払って試験受けて苦しんで、わたしたちってクレイジーよね」って言ってました。おっしゃる通り!とんでもないM男とM子の集まりです。試験の反省やら乗り切り方は、単位を落としていなかったら書くかもしれません。

ところで、ぼくは勉強に追い詰められると現実逃避を始めます。数年前は試験期間中のとある夜に、我慢できなくなって家を飛び出しスーパーで目についたお菓子をかたっぱしからかごに落として買い漁るという症状が発症してました。さらに2年位前に司法書士の勉強をしてた頃、新しい症状があらわれます。アニメです。さらば現実、こんにちは仮想現実。もうね、たまらないの。ちよわかまる、アニメに目覚めた21歳の冬ってかんじ。まあ今日はそんなくだらない話です。

ちなみに、こっちで日本に興味があるという外国人は、アニメを知っているまたは好きだって人が多いですね。ぼくが聞いたことのないゲームが原作のアニメとか、けっこうコアなやつ知ってたりして。レンタルビデオ屋とかないし、もちろん漫画なんて売ってないし、そういう意味じゃつまんない国だよね。

ぼくは、観ている数も全然少ないし、原作漫画とかフィギュアとかには一切お金を使わないし、アニメ歴も2年とかだし。だから、今日は「アニメおたく」を自称する第一歩として、ここに書いてみようということです。ホント、留学なんも関係ない話です。すみません。


Episode1「アニメと出会う」
ワンピースとかNARUTOとかは知ってましたよ。でも深夜帯アニメってなかなか見ないじゃない。たしかきっかけになったのは、ネットで観た「俺の妹がこんなにかわいいわけがない」です。通称、おれいも。

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ざっくりいうと、ツンデレの妹はお兄ちゃんが好きで、お兄ちゃんも妹が好きになるって話です。
は?(゜ε゜ )
でしょ。うん大丈夫、普通の反応です。ぼくは(現実に)姉がいるんですけど妹はいないので、妹が欲しい!ってなっちゃった。ツンデレの妹を崇める気持ちがよく分かりました。その他にも、エロゲーの魅力、腐女子という存在、コミケというイベントなどいろんな基礎知識を得て、経験値を上げました。ものすごくくだらないので、現実逃避するにはちょうどいい感じのアニメ。

Episode2「オタクを知る」
次に大きかったのは「げんしけん」ですね。大学サークル「現代視覚文化研究会」に所属する学生たちの群像劇です。

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同人誌、コミケの出店、コスプレとレイヤー、オタクと付き合う苦労など、ほぇぇと思うことばかりでしたね。「げんしけん二代目」ではサークルメンバーがほとんど女の子だけになって腐女子サークルに変貌します。で、腐男子のハト君という男の子が現れます。
ん?(゜ε゜ )(゜ε゜ )
と思いますよね?当然です。腐男子のハト君は、男同士がイチャイチャする漫画が好きな男の子っていう設定です。最初はわけわかんなかったです。全体としては人の気持ちや、恋愛なども描かれていて微笑ましいです。大学生の時にこういうサークルに一つくらい入りたかったなと後悔しました。

Episode3「ラブコメに目覚める」
少女漫画原作のアニメとか自分の対極にあるものだと思ってたんですけどね、これが意外に面白いんです。基本的にぼくの役目はツッコミです。たとえば、「君に届け」っていうアニメにカゼハヤ君というイケメン爽やか高校生がでてきまして、なーんの脈絡もなく突如「ハハ」って微笑みかけてくるわけです。キュン死に間違いなしの爽やかスマイル。
ないないないな~い (゜ε゜ )(゜ε゜ )(゜ε゜ )
とぼくはパソコンの画面に向かって叫んじゃいます。いやあ、振った振られたでいちいち一喜一憂する姿がね、現実逃避するにはちょうどいいくだらなさなわけです。
ただ、意外に社会問題を取り上げているものもあってですね、あんま有名じゃないかもしれないけど「愛してるぜベイべ」は家族、虐待、育児放棄とか取り上げてましたね。

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それにしても「付き合うまで」の方が「付き合った後」より圧倒的に多く描かれているのは、「付き合った後」は楽しいことより退屈なことが多いっていう悲しい現実を示してるよね。

Episode4「群像劇系が好きになる」
そのうち主人公ばかり出てくるアニメじゃなくて、いろんな人物が入り乱れるのが好きになります。「バッカーノ」「WORKING!」最近だと「SHIROBAKO」など。この分類に入るかは微妙ですが、「荒川アンダーザブリッジ」はけっこう意味不明なのに面白くて、意外にメッセージもありました。

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カタカナでかっこよく言ってるけど一言で言えば、荒川の橋の下に住み着いたホームレスの人たちの日常物語です。面白いのが登場人物がみんな「本当の名前」を捨てて橋の下での「新しい呼び名」を手に入れているってとこ。アイデンティティを書き直してんだよね。「村長」「星」「P子」などなど。現実世界では逆です。「ホームレス」とひとくくりにして名前を奪う。山田さんとか田中さんという個性はどこかにいっちゃう。このアニメみたいに肯定的に変身できたらいいんだけど。
「常識なんて麻痺するのもあっという間」というセリフと、スネオヘアーのエンディングがとてもお気に入りです。

やっぱり貧困の話とかより楽しいなあ。そしてやっぱり日本のアニメ文化はすごいよなあと思ったので今日はおしまいです。では。


とっても申し訳ないのですが、当ブログに書いてある内容によって生じた問題などについて、書いている人は何一つ責任を果たせません。
寛大な御心とご自身の判断力をもってお読みいただければ幸いです。